国語の授業「省エネ住宅の用語を知りましょう」
- 2020.11.9
- 家づくり教室
皆さんこんにちは。松崎工務店の松崎です。
『 家族と一緒に家づくり教室 』 2時限目 国語の授業を始めます。
皆さん、「光熱費ゼロ住宅」と「ゼロエネルギー住宅」はご存じでしょうか?
一見同じものを指しているように聞こえますが、まったく違うものなのです。
まず「光熱費ゼロ住宅」とは、
家で使った電気料金から、ソーラーパネルなどによって電気をつくり、電力会社に買ってもらった額を引いて、
“差し引きゼロ”になるというのが、一般的にいわれている「光熱費ゼロ住宅」です。
しかし、昨今では売電価格が下がり、逆に電気料金は上がってきており、
このプラスマイナスゼロが成り立たなくなってきています。
「光熱費ゼロ住宅」は、昨今ではバランスが崩れ、ゼロにはならない時代がやってきているとも言えます。
次に、松崎工務店の提案する「ゼロエネルギー住宅」とは、
家庭で使うエネルギーに対して、まず建物に工夫を凝らし建物の性能値を上げることで、「使うエネルギーそのものを減らすこと」を考えます。
そして、「足りない分をつくって賄う」ことによって、プラスマイナスゼロになるという考え方です。
電力会社の買い上げ価格に頼るのではなく、
自分たちの努力で、プラスマイナスゼロにすることができる建物をつくるということです。
一般家庭のエネルギー消費で大きな割合を占めるのは、
「暖房費と給湯費」で、この2つで6割以上になります。
この部分の消費エネルギーを減らすことを考えます。
「使うエネルギー」 「減らすエネルギー」 「つくるエネルギー」
このバランスを上手に取ることができれば、使うエネルギーを気にして常に節約をしなければ!というストレスも少なくなります。
次に、省エネ基準について説明いたします。
現在は、2016年に発表された「平成28年度基準」が基本になっています。
しかし私どもは、2020年の基準というものを考えています。
今、2016年の省エネ基準をクリアするハードルは、低くなってきています。
そこでよりよい住宅を建てるため、自分たちで省エネ基準のハードルを上げて、
そのハードルを越える努力をしようと考えています。
ところで、スマートハウスという言葉をご存じでしょうか?
①パッシブ設計
②省エネ設計
③省エネ設備
④蓄エネ
⑤創エネ
⑥HEMS(ヘムス)
この6つが揃って「スマートハウス」と呼ばれています。
①パッシブ設計とは、太陽の光・熱のコントロールや、採風・通風を考え、消費エネルギーを減らすことを考えます。
②省エネ設計とは、屋根、壁、床、建物の断熱・気密の性能を高めることです。
③省エネ設備とは、給湯器、エアコン、照明器具など、省エネ性能の高い機器を選んで設置をします。
しかし、性能が高くなればなるほど高価なものになります。
松崎工務店では、必要以上の設置は考えません。
2台設置しなければならないところがあれば、1台で賄えるように住宅自体の性能を高め、この費用を抑えることを考えます。
④蓄エネとは、つくったエネルギーを蓄えることです。今も蓄電池の開発が進んでいます。
⑤創エネとは、太陽光発電パネルやエネファームなどで、エネルギーをつくることです。
⑥HEMS(ヘムス)とは、ホームエネルギーマネジメントシステムの略で、建物の省エネを機械で管理・制御することです。
これから先の生活は、これらがメインになってくると考えています。
知っているようで知らない「省エネ住宅」の言葉のお話でした。
以上で、2時限目 国語の授業を終わります。ありがとうございました。