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理科の授業「冬暖かく、夏涼しい。しかもお財布にやさしい家づくりの条件とは」①

2020.11.9
家づくり教室

皆さんこんにちは。松崎工務店の松崎です。
『 家族と一緒に家づくり教室 』 4時限目 理科の授業を始めます。

一般的な住宅は何を改善すれば、温熱環境が良くなるのでしょうか?

断熱性・気密性が高くない住宅では、天井と床の温度差が大きいです。
また窓といたるところにある隙間から冷気が入ってきています。

人間は、膝から下が寒いと寒く感じます。
逆に膝から下が暖かいと、同じ温度環境でも暖かいと感じるものです。

部屋が暖まったと思ったら、すぐに寒くなってしまう。
断熱性・気密性が高くない住宅では、暖房をしても、その熱がいつの間にか逃げていってしまう。
逃がしているその熱は、お金を掛けてつくったものです。
それは、熱と一緒にお金も逃がしているということで、結果的にお金を失っていることになります。

しかし、きちんと断熱・気密が考えられた住宅では、上下の温度差のない室内空間を実現できるのです。
松崎工務店の考える良い室内環境というものは、単に「暑くない」「寒くない」ということではなく、一年中快適であることです。
いわば一流ホテルの快適さを目指しています。
このために『上下の温度差は約2℃まで』という目標を立てています。

冬暖かい家にするにはどうしたらいいのでしょうか?

人が体で感じる温度を体感温度といいます。
断熱性・気密性がそれほど高くない住宅で、たとえば室内温度が20℃であっても体感温度が15.4℃の家があるとします。
15.4℃では肌寒いと感じると思います。

では、この家において体感温度を19℃まで上げるためには、室温を何℃にすればいいのでしょうか?
こたえは約27℃まで上げなければ、体感温度を19℃まで上げることができないのです。

高気密・高断熱の住宅では、暖房を使うことなく室内温度20℃において、体感温度19℃を達成することも不可能ではありません。

むかしに比べて今の住宅は、断熱性能が良くなって、生活の環境も良くなりました。
しかし、高断熱になってくると結露の心配がでてきます。

この対策をしなければ、発生する問題があります。
窓につく結露は、目に見えるので対策ができますが、実は壁の中でも結露が起こっています。
この「壁体内結露」について対策をしないと、建物の損傷がでてきて建物の寿命を縮めるだけでなく、住む人の健康もおびやかすことになります。

住宅金融支援機構が出している断熱材の種類と特徴の一覧というものがあります。
松崎工務店の扱っている断熱材は、「硬質ウレタンフォーム」という断熱材で、断熱性能値の高い順から言えば2番目のものです。

では、なぜ、あえて2番目かというと、
この硬質ウレタンフォームの断熱材が、湿気を通しにくい性能が断然トップだからです。
断熱性能だけではなく、透湿抵抗が高い(水分を吸わない)ものを重視して、この断熱材を選択しています。
「35年無結露保証」という、断熱性能が大きく変わらないということをメーカーが保証している断熱材です。

住宅の寿命が延びるということは、耐震性能も長く維持できるということになります。
暖房エネルギーと気密性・断熱性の関係として、暖房エネルギーが逃げる(漏れる)のを防ぐには、まず、穴(隙間)をふさぐことを考えます。

松崎工務店では、気密性にもこだわっています。
かならず気密測定をし、目標値(0.1㎠/㎡以下)を下回らないと、次の工程に進めないルールを定め、徹底しています。
また測定結果は「性能報告書」として、お客さまにお渡ししております。

理科の授業②につづきます。

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