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理科の授業「冬暖かく、夏涼しい。しかもお財布にやさしい家づくりの条件とは」②

2020.11.9
家づくり教室

家づくり教室4時限目:理科の後半です。
前半はこちらをご覧ください。

松崎工務店の家は、自然の光と風を生かす工夫をした家づくりを行っています。

自然の風を生かし、「風通しの良い家」にすることで、夏場のエアコンの稼働率を減らすことができます。
そのためには、季節や時間帯によって変化する風の特性を知り、家の中の風の通り道を考え、計画を立てます。
長く住んでいれば、お住まいの土地の風の特性はご存じかと思いますが、近くに高層な建物や大きな建物が建つと、その影響で風の方向が変わることもあります。
下の図は風配図といいまして、その地域の月ごとに、どちらの方向から、どのくらいの強さと量の風が吹くのかを表したものです。

これは、ある地域の1月~12月の風配図です。
この中で、7月・8月・9月の3か月の風の特性を知り、風を上手く利用するために用います。

太陽光については、夏の強い日射しは建物の中の温度を上げてしまうので、日射しが入らない工夫をし、冷房の稼働率を下げることに努めます。
逆に、冬は太陽の熱を最大限利用し、暖房の稼働率を下げたいものです。

この2つを同時に実現させるためには、季節によって太陽の高さが異なり、夏と冬では太陽の入射角が異なることを考慮して、日射しを遮ったり、導いたりすることが必要となります。
建物の高さや季節ごとの太陽光の入射角から導き出した軒の長さで調整を行います。
これは、エアコンをはじめとする空調設備がない時代、夏暑く冬寒い日本の土地で考え出された温度環境を調節するための先人の知恵です。

これらによって、窓の高さ・位置・大きさが、おおむね決められますが、
「外の景色を楽しみたい」などのお客さまのご希望と、温熱などの建物の性能をすり合わせ、設計を行います。

「冬暖かく 夏涼しく お財布にやさしい家」にするには・・・
①断熱性を高める
②気密性を高める
③風を取り入れて家の中を通す
④夏は日射しを遮る
⑤冬は日射しを取り入れる
⑥高効率な設備機器を選ぶ

しかし、高効率な設備機器は高価な物になるので、まずは①から⑤までの内容をきちんと対策し、建物の性能を最大限まで高めた上で、
必要な分だけ設備機器を付加し、費用を抑える。これが松崎工務店のご提案です。

以上で、4時限目 理科の授業を終わります。ありがとうございました。

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